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あの方がついに〇ケてしまわれた

史上初の6人プレーオフ。

不死鳥のごとく3連勝で勝ち上がってきた豊島先生と羽生先生の死闘。

 

今、豊島先生が、3五桂と跳ねた局面。

ああ、この次の手を、いったい誰が予想しえたでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4八と!!!!

 

4八と、です!!!!!!

 

将棋がある程度わかる方なら、みな悲鳴をあげることでしょう!!

 

ここから4三角成〜2三角成(あるいは2三角成〜4三角成)とされると、

  。暇腓粒僂強力な馬になる

 ◆ゞ發タダ取り。

  強力な詰めろで、一目、一気に寄り形。

 

ということで、急転直下、「終わり」に近い局面に見えます。

わかりやすく喩えると、「服を脱いで、真っ裸になって、大通りのど真ん中に寝ころんだような手」です。

 

これが、「終わり」に見える局面。(実際にそう進みました)

 

生きていられる、はずがない。

あまりに危険極まりないので、初段以上の人間なら、4八と、なんて、ほとんど1秒も読まない。

攻めとしては大きな手ですが、まだ詰めろになっていないんです。

 

以下、この手を見た時の私の心象風景を、太宰治「右大臣実朝」風に回想。

 

ああ、わたくしは、とうとうあの方は〇ケてしまわれたのだと思いました。あるいは、はるか先まで深く考えていて、そしてあまりに深く深く現実から離れた世界へ行ってしまわれて、うっかり、3三金はすでに寄ったと思い込み、間違って、先の先の先の局面の手を指してしまわれたのでございます。間違いありません。。史上最強の棋士と言われたあの方も、齢五十にも近づいて、とうとう、頭に異常をきたしてしまわれたのでございます。

 

 

・・・・という感じだったのですが、解説をしていた深浦先生も、似たような心情だったのでしょう。

「明らかな悪手」として、茫然とした感じで、しばらく声を失ったような感じでした。

 

しばらくしてから、「解説するまでもないがやむを得ない」という感じで、先の変化を並べ始めました。

 

1つ順を解説して・・・・・「これだとちょっと寄らないですね」

 

別の順を解説して・・・・・「これはちょっと足らないですね」

 

さらにもう一つ解説して・・・・「あれ、これも寄らないですね」

 

 

「寄って当然」という感じで、次々に調べるのですが、寄り手順がなかなか出てこない。

4八金と手を戻す順をからめても、うまくいかない。

 

しばらく調べた後で、「あれ〜おかしいなあ、え、じゃあ、これは寄らない」ということですか????」と絶句。

 

 

残り時間43分のうち、28分を使った豊島先生は2三角成。

以下ばたばたと進んで、以下の局面。

 

この5二銀で、どうも寄らないのです。

先手は次に5九と、とされては終わりますので、4八金と手を戻したいのですが、馬が2枚とも当たりになっていて、手を戻す余裕がなかなかない。

 

上の局面からも、驚きました。

 

▲2四馬 △6一玉!! ▲5一金 △7一玉 ▲5二金 △同銀 ▲同馬 △5九と

 

6一玉と逃げると、5一金〜5二金で、守りの要の金銀2枚を剥がされてしまいます。

最初の局面から考えると、金銀を2枚取られた勘定になります。

 

 

ところが、最終的に精算した局面で、後手玉は右辺が広く、そして飛車が守りに利いていて、寄らない。

対して、先手玉は、受けがなくなっている。

 

驚くべきは、時間の使い方です。

 

羽生先生は、「4八と」は9分しか考えておらず、その後の「5九と」までに、さらに5分しか使っていない。

その間に、豊島先生は、持ち時間をほぼ全て使い切ってしまいました。

 

 

・・・つまり、最初から全部、読み切りだった、ということです。

 

本当に本当に、恐るべし、です。。。。。

 

 

 

 

将棋 | comments(2) | -

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この記事に対するコメント

確かに、1回は33金と寄りたいと思うのが第一感ですね。25桂が気になりますが、44金と逃げておいて、プラスマイナスゼロに近い。よって33金が無難な手に見えます。だから48とは、読み切らなければ指せない一手であり、さすがは羽生先生ですね。でも、52銀が見えていれば、候補には上がるのでは?(その52銀を拾っているわけですし)

そのあとの61玉は、これは第一感じゃないですか?33歩なんてしたら25馬とされて、どう見ても損な取り引きです。玉寄りは必ず指さなければならない一手で、33歩は不必要な一手ですから、まず61玉には無駄がない。そして何より、24馬が働いていない。一瞬でも24馬に眠ってもらえれば、そのぶん金損しても+1−1=0で、玉を逃げただけ一手得のような感覚に見えます。
奇面のP | 2018/03/22 1:02 AM
さすがですね。その感覚は、私にはありません。

5二銀がみえていれば、ということですが、その前の「終わりに見える局面」には絶対にしてはいけないと思い込んでいるので、ほぼ考えないです。そもそも、33金と逃げた上での変化が色々あって、そちらを考えるのに夢中でしたから(その前からこの局面になることは想定されていて、AbemaTV解説で、33金以下どうするか、という議論が延々とされていたこともある)。5二銀がみえると、おや?と思いますが、読み抜け含めて全てカバーして読み切れる自信はないですし、52銀が見えたとしても、私は33金と指すでしょう。

61玉は、すぐに指されたので、あんまり深くは考えてなかったです。ただ25馬が見えていないので、33歩から考えてしまう。61玉以下、そんなに金銀を渡すのは大丈夫かな?ちょっと危険かも、と思っていました。指されてみれば、私でもわかる範囲ですが、こちらが深く考える前に、短時間で指されたので、「手自体に驚いた」というより、「全部読みきりなのか!」ということに驚いた、ということです。

責任転嫁、ではないですが、私は深浦先生の解説を聞きながら考えているので、そちらに影響されていたこともあるでしょう(汗汗) 深浦先生、4八と、は悪手、6一玉も、ひえーーーって、感じで言っていたかと思いますので(汗汗)
管理人 | 2018/03/22 1:31 AM
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